(原題:DREAM HOUSE/ 上映時間:1時間32分 / 公開日:2012年)
映画紹介『ドリームハウス』"新居に潜む謎、そして明かされる真実"
おすすめポイント
- ホラーやミステリーな様でもあるが、真実は・・・
- ストーリーが進むごとに謎が深まっていく
- 所々にヒントが隠れており、最後には謎が解ける
- 全ての謎が解けた時、人物相関図に納得
あらすじ
Amazonプライムビデオより引用
ピンポイントあらすじ
新居暮らしを始めた矢先、次々に起こる不審な現象
自宅での執筆活動を始めようと考え、新居で暮らし始めた主人公一家であったが、不審な人影や不法侵入者に悩まされる事となる。
知らされていなかった悲惨な事件
新居生活に潜む不安感に悩まされていたある日、この建物は曰く付きであることを知ってしまう。
脅える家族の為にも、過去に起きた事件を調べるために情報集めに出る。
過去に起きた事件の真相を追って
以前の住人と事件の犯人から、真相を確かめようと思い立った主人公は、要因となった事件の情報を手に入れ、犯人がある場所にいることを掴む。
犯人のもとに訪問し、事件時の事を説明されるも、さらに混乱する事となる。
まとめ
新生活を脅かす怪しい雰囲気、そこから明らかになっていく過去の事件。 何重にも重なった真実、そしてラストの展開。それらをホラーとサスペンス要素でミスリードを誘う。
感想
ネタバレ有りの為、反転文字
ミスリードにまんまと釣られた。そして、家族愛というオチに泣かされた。 途中まで結局どういうこと何だと思いつつ視聴をしていて、 サイコパス系かと察しながらも何か違和感が残り、ならば不思議系なのかと思っていたら、本当の真実は家族を守りたかった思いが、道に迷わしていたという、ミスリードしつつ着地点を感動作品として持っていくあたりが、この作品の気に入ったところ。
Amazonプライム対象作品(2020年5月現在)
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アクション多めですが、対象作品上によるものです。
私的オススメでもありますが、全て人気作品ですので、気になった作品があれば是非見てね。
ジャンル:実話
- キャプテン・フィリップス
- アメリカの貨物船が、現代の海賊達により襲われてしまう。その危機から乗員を守る為に、船長が盾となる。
- ドリーム
- 1962年のNASAにて、黒人女性が環境の差別の中、天才的な数学の才能を発揮することにより、環境に変化が起こる。
- ブラック・スキャンダル
- FBI捜査官とアイルランド系マフィアのボスが手を組み、イタリア系マフィアを排除しようと試みる。害獣を排除する為に放った獣は、対象が全滅するとどうなるか。
ジャンル:ブラックなヒューマンドラマ
- ベイビー・ドライバー
- 犯罪組織の逃がし屋(運転役)である通称ベイビー。音楽に合わせながら運転する神テクを持つ彼であったが、犯罪に加担するのには理由があった。
- ブラッド・ダイヤモンド
- 紛争の資金源にされているダイヤモンド。その採掘を行うのは、罪の無い庶民達。貴重なピンクダイヤモンドが採掘されたことにより、たったひとつのダイヤをめぐる更なる悲劇が起こる。
ジャンル:SF(アクション寄り)
- チャッピー CHAPPIE
- パシフィック・リム
- KAIJU(怪獣)の脅威に立ち向かう為に、世界各国でペアでシンクロして操縦する巨大ロボットを開発する。戦力の登場により解決したと思われたが、KAIJUの増加と進化により、事態は悪化していく。
ジャンル:スパイミッション
- フォーカス
ジャンル:アクション
- バーフバリ2 王の凱旋
映画紹介『スラムドッグ$ミリオネア』"兄弟が選んだ、それぞれの道"
スラムドッグ$ミリオネア
(原題:Slumdog Millionaire / 上映時間:120分 / 公開日:2009年)
おすすめポイント
- 日本でも人気番組となった"クイズミリオネア"が題材
- 生死を共にした、兄弟の深い愛
- 子供達だけで、インドのスラムを生き抜く懸命な姿
- スラム界の闇の部分を垣間見ることが出来る
あらすじ
見どころ
スラム街出身の青年が、大金を得るチャンスを目前にする
少年時代をスラムで過ごした、ジャマール(主人公)であったが、18歳の際に人気番組の"クイズ$ミリオネア"に出演して、難問を勝ち進んだことによって、2000万ルピー(約3100万円)を手にするチャンスを得る。
(補足:"クイズ$ミリオネア"という番組は、出題させるクイズに出演者が解答して、正解する毎に得られる賞金が増えるという、賞金付きのクイズ番組となっている。)
インドのスラム街の産まれというだけで、不正の疑いをかけられてしまう
ジャマールが立て続けに難問を正解した事により、獲得賞金は跳ね上がっていく。
そんな中、簡単に大金を支払う訳にはいかない番組側は、スラム産まれの青年に学があるはずがない、恐らく不正が行われているというこじつけをして、さらには警察に拷問までさせる事により、賞金獲得の権利を剥奪しようと目論む。
ジャーマルが難問に解答出来た、その理由
警察達に身の潔白を示す為に、ジャーマルは自分の生い立ちを語り出す。
孤児となり兄と二人で厳しい世界を生き抜いたこと、その途中で歳の近い少女に出会ったこと、3人だけで生き抜いていた過程で、何が起きたかを懸命に語り、真相が明らかになっていく。
クイズ$ミリオネアに出演した動機
大抵の人は番組に出演する動機が、大金を手に入れたい、クイズに自信がある等と思われるが、ジャーマルには、大金を手に入れたい欲も無ければ、クイズに解答出来る自信も無かったが、クイズ$ミリオネアに出演するための別の理由があった。
まとめ
今作品の大半のシーンが、弟ジャーマルと兄サリーム、そして少女サリームの生い立ちのシーンとなっており、その生い立ちのシーンこそが、本作品のキーとなっている。 ジャーマルがクイズ$ミリオネアに出演している時、サリームとラティカの行方はどうしているのか、様々なことが生い立ちから、現在に繋がる過程で明らかになっていく。
補足情報
- 原作は小説『ぼくと1ルピーの神様』
- 製作国は、インドではなくイギリス
- 子役への出演料は、全体の一部だけ支払い、残り分は社会奉仕の専門機関に管理を委ねる(信託資金を設立)ことにより、自身で管理出来る歳になった際に、改めて支給するという方法をとった
- 子役達は貧困状態で、学校にも通えない状態であったが、映画の出演料により通える様になった
映画感想『トイ・ストーリー4』"ネタバレあり"
※本編を視聴後であることを推奨します。
トイ・ストーリー1が上映された際、当時子供だった自分は、おもちゃが実は生きていて、生活をしているというストーリーに、とても引き込まれたのを覚えている。 そんな色褪せない名作の新作についての感想を書いていこう思う。
ウッディとフォーキーの出会い
トイ・ストーリー1を踏襲しているという印象を感じる。
新入りだった頃のバズの立場が、フォーキーに変わり、同じ様におもちゃであることを否定するところから始まる。t..t..trashという表現は良かった。
それなのに持ち主は、新入りに夢中で自分は、ほったらかしにされてしまう。
それでも、おもちゃとして愛される喜びを伝え続け、危険にさらされたら、必死になって助けようとする。
ウッディは、どんな時でもみんなのヒーローであり続けるんだと感じさせてくれる関係性だった。
フォーキーの成長
生まれた瞬間は、なぜ生命として生まれたのかを疑問に思っていたが、中盤辺りではギャビー・ギャビーと楽しく会話をしたり、感動の場面を見届けようとしたりなど、様々な感情が生まれていく成長を感じさせてくれた。
最後には、新しい仲間を迎え入れる側にまでなったのは、最初の頃と比べると、大きな変化だと思える。
ギャビー・ギャビーの登場シーン
登場した瞬間に3でいう、ロッツォにあたるキャラクターが出てきたと感じ、軽く恐怖を感じた。
しまいには、ウッディのパーツを奪うという暴挙を行い、嫌われキャラとして認識してしまったが、ずっと待ち望んでいた子供に嫌われた事に落ち込む姿を見て、最後には子供に貰われて嬉しそうにしてる場面のあたりで感動してしまい、見たままの少女の心なのだと思えた。
全体のテーマとして感じたこと
愛されたいけど愛してもらえない、愛されることに興味がなく自由に生きる事こそが生き甲斐、というタイプの対比である。
ウッディは前者に当てはまり、結果的に自分は必要なくなったのだと認めてしまったという風に見られるが、よく考えるとポーに愛してもらうという生き方を見つけたからこそ、ラストでポーと共に生きる道を選んだのかもしれないと解釈した。
今までは、持ち主や仲間のために生きていたのが、自分のために生きるという道を選んだのだと。
映画紹介『ターミナル』 "JFK空港は第二の故郷"
ターミナル
(原題:The Terminal / 上映時間:129分 / 公開日:2004年)
おすすめポイント
- 主人公がとにかく前向きで、人柄が良い
- 空港内で生きるための知恵が面白い
- ずっと空港の中なのに、充実した日々を送る
あらすじ
パスポートが無効になりターミナルに閉じ込められてしまった男と、ターミナル内の従業員との交流と恋模様を描いた作品で、ロマンスおよびコメディの要素を持つ
Wikipediaより引用
見どころ
アメリカに入国するはずが、空港から出られなくなってしまう
ある事態により、空港からも出られず、祖国にも帰れない状態になる主人公。
だが前向きな彼は、入国出来ないなら、出来るようになるまで、空港内で待てば良いと考える。
空港内で生きていくために
空港での生活を快適にするために、住む環境からお金を稼ぐ方法など、快適な生活を送るために、知恵を巡らせ行動する。
空港内での沢山の出会い
初めの内は、煙たがられていた主人公であったが、彼の懸命さ、良心的な面が徐々に空港内で広がる事となり、空港内で一人ぼっちだった日々から、次第に顔なじみが増えていき、彼を仲間として認めてくれるようになっていく。
ニューヨークに来たかった理由とは
主人公がニューヨークに来たかった理由は、ただの観光では無く、ある大事な目的があってのことだった。
その目的を達成したいが為に、彼は空港から出れる時を待ち続ける。
まとめ
今作のビクター(主人公)は、とにかく前向きで強い意志を持ってる。
寝る場所が無いなら作ればいい、お金が無いなら稼ぐ方法を探せばいい、言葉がわからないなら勉強すればばいい。それをすべて空港内で行ってしまうという行動力が、尊敬したいほどに逞しい。
また、心優しく、とても真面目という面もあり、何故このような人が、こんな目に合わないといけないのかと思うところもあるが、そんな一大事な状態でも、ちょっとした人生の遠回りとしてしまう彼の強さは、とても惹かれるところがある。
補足情報
映画紹介『第9地区』 "エイリアンだけど、郷に入っては郷に従え"
(原題:District 9 / 上映時間:111分 / 公開日:2010年)
おすすめポイント
- SFなのに、エンターテインメント性が高い
- 舞台は現代なのに、SF要素が上手く溶け込んでいる
- ゲームの世界観の様な近未来装備が、色々と出てくる
- ブラックユーモアなストーリー
あらすじ
南アフリカ上空に突如現われた正体不明の宇宙船。襲い掛かることもなく、難民として降り立った“彼ら”と人間の共同生活はそこから始まった。28年後、市民と“彼ら”の争いは絶えず、共同居住区“第9地区”はスラムと化したため、超国家機関MNUは彼らを強制収容所に移住させる計画を立てる。それが、人類と“彼ら”の歴史を変える大事件の引き金となるとも知らずに─。
ギャガ株式会社より引用
見どころ
宇宙から飛来したエイリアンが、戦争もせずに地球に住む
宇宙人の飛来という言葉からイメージされるものといえば、宇宙人VS地球人が一般的なものとなるが、本作では地球に住まわせてしまうという選択をする。
むしろ、それをビジネスとしてしまう様な、柔軟性の高い世界観となっている。
まるで黒船来航後の異文化交流の様だが、相手がエイリアンなので、とてもシュール。
エイリアン達の装備が、とても未来的
人類が使っている火気装備や、乗物は現実と同じなのに対して、エイリアン側は宇宙船に乗ってきただけはあって、何から何まで圧倒的な技術差がある。
使用時の迫力は、とてもCG映えするかつ、デザインも独特な格好良さがある。
エイリアンを小馬鹿にしていた主人公だが・・・
表面上では、平和的関係を維持していたエイリアンと人間であったが、ただの職員である主人公の興味本位の行動が、大事件に繋がってしまう。
本人は問題解決の為に走り回るが、自業自得と言える点と、ブラックユーモア的な部分が、緊迫感よりも面白さを際立たせてくれる。
まとめ
本作品は、SFメカと現代世界のスラムを上手く混ぜ合わせるという、変わった世界観となっている。
また、主人公含む人間達が、エイリアン達に対して、人種差別的な扱いを行うことにより、現代社会におけるそういった問題を無くすということではなく、新たな標的を作りだすという方法を取っている。
ちなみに監督の意思としては、そういった人種対立に関して考えるよりも、エンターテインメントとして観て欲しいということらしいので、素直に大迫力なシーンを楽しむのがベストであると思われる。
映画紹介『あと1センチの恋』 "隣にいるから、交われない"
あと1センチの恋
(原題:Love, Rosie / 上映時間:104分 / 公開日:2014年)
おすすめポイント
- もどかしい恋愛ストーリー
- 青春時代から大人になるまでの生い立ちを描く
- 最高のパートナーとは何かを考えさせられる
あらすじ
結婚式の日、ロージーはスピーチをしながら、過去を回想する。
ロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は6歳の時からの親友だった。二人はよく見た夢の話をしていた。
成長した二人は、ハイスクールの卒業パーティに一緒に行く予定だったが、ロージーはグレッグ(クリスチャン・クック)に、アレックスはベサニーに、それぞれ誘いを受ける。
ロージーは、童貞であることに悩むアレックスに恋の助言をし、それぞれの相手と出かけることになる。
やがてアレックスは童貞を卒業し、ベサニーとの関係を包み隠さずロージーに明かし、ロージーは嫉妬し、困惑する・・・
Wikipediaより引用
見どころ
何度も訪れる、決心を鈍らせる様に隔てる壁
既に男女間の親友関係として成立しているところから、物語は始まる。
いつからか互いに、一方的な恋愛感情を抱いてしまったという想いを秘めながら成長していく。
互いの生活を過ごしていく中で、改めて気持ちを確認しようとする瞬間が何度も訪れる。だがその瞬間には、それを拒んでしまう、僅かな壁が必ず存在してしまう。
結ばれそうで、結ばれない・・・"あと1センチの恋"の状態のままストーリーは進んでいく。
親友であり、良き理解者であってほしいが故に・・・
子供のころからの仲であるが為に、嬉しいことがあれば、真先に報告したくなる。
もちろんそれは、親友としてである。親友だから共感してほしい、親友だから幸せになってほしい。
そんな互いの想いは上手く伝わらず、恋人へとの道を遠ざけてしまう。
まとめ
このストーリーの肝は、思いのすれ違いが、メインとなっている。
第三者である視聴者からすると、何故結ばれないのであろうか・・・と思うところもあるが、そこにはタイミングの悪さであったり、親友関係が壊れてしまうかもしれないという恐怖心から、二人の距離が絶妙な間隔のまま過ぎ去ってしまうことになる。
だが、この物語には、きちんとした締め括りがあり、その急展開こそがこの物語の良さを引き立てるように思える。
原題の”Love, Rosie”という、タイトルで想いを伝えているのも、物語のもどかしさを物語っている感じもする。