"過去の後悔よりも、今の選択" 映画『バタフライ・エフェクト』
一人の男性が、青年になるまでを描く物語。主人公は少年時代の間、無意識に起こしてしまう奇怪な行動に悩んでいた。そんな日々を送りつつ、大学生へと成長したある日、自身の記憶を綴った日記をきっかけに、自分のある能力に気づく・・・
この作品は、誰もが一度は考えたことがあるであろう、"あの時、ああしとけば良かった…"という想いを題材にした内容となっている。
作中の主人公であるエヴァンも、様々な後悔を持ちながら人生を歩んでいた。そんなある日、ひとつの能力を秘めていることに気づく、それは"過去の再体験"であった。その能力を使って、過去を書き換える事が出来ると知ったエヴァンは、過去の後悔をやり直そうと考えつく・・・。
そこで関連してくるのが、タイトルである"バタフライ・エフェクト(バタフライ効果)"である。ひとつの後悔を書き換えたとしても、他の出来事に影響してしまう。その影響が、自分が起こした行動の代償のように、立ちはだかる。
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過去改変をする作品というのはいくつもあると思うが、バタフライ・エフェクトの面白いところは、思考を練って過去の行動を変えようとも、別の絶望する展開にぶち当たるというところである。
結局、どの人生が最善なのか、本当はそのままの人生のほうが、幸せだったのではないか・・・だが元の人生に戻ることも叶わず、繰り返すほどに絶望感が増す。そんな展開の中で、ラストに行う過去改変が、とても格好良くも切ないのである。
自分の中ではたしかに経験した出来事のはずなのに、他の人の中には残っていない・・・そんな孤高ながらも諦めず立ち向かう、エヴァンの物語です。
この作品は、一番人に勧めたいと思う映画なので、興味がある人は是非視聴していただければと思います!
過去を後悔したって仕方がないと、感じさせられます。